エチカの鏡の聖徳学園小学校

聖徳学園小学校に入学するには、知能検査を受け、IQ130以上をとらなければならない。教育も通常の学校とは異なることを行っている。
その中で、「IQを伸ばすための知能教育」として5つのポイントを挙げていた。その内の一つが気になった。

理解力を鍛える授業

この授業では、将棋をはじめ、五目並べ、オセロ、百人一首などを学ぶ
ゲームのルールを理解することで、理解力が刺激。
ゲームに勝つために、色々と工夫するので、推理力が高まる。

ゲームを利用することで、楽しみながら理解力を高めるのはいいと思う。だが、元々小学生というのはわざわざ授業でゲームをしなくても、放課後の遊びで自然に理解力を高める遊びをするもんだと思う。
かくれんぼは相手の裏をかいて隠れる必要があるし、警ドロだって、捕まっている奴を助けるために、おとりで陽動させるなど思考を凝らす必要があるし。
運動の場合、得意不得意があるため、インドアによるゲームのほうがとっつき易いかもしれない。しかし、子供がやるインドアとアウトドアによるゲームには大きな違いがある。
それはルールである。
将棋や、五目並べ、オセロはしっかりとしたルールが定められている。だが、アウトドアでやるゲームは、完璧にはルールが定められていない。やる都度ルールが変わることがある。それは日頃の遊び方に飽きるからだ。そうなるとルールをアレンジするなど、その場その場で多様化する。
大事なのは、ゲーム内で考えることでなく、このゲーム自体を考えることだと思う。
ルールが出来上がってしまっているゲームでは、いかに思考を凝らしても、出来ることはルール内のことのみである。しかし、ゲームを考えるというのは、すべて自由である。何でもありに出来るが、そうすると遊びとして成り立たない。こういった全体のバランスを考えるのは、理解力を鍛える上で非常に有功だと思う。
そして、重要である。なぜなら、世の中はすべて決まったルールでは動いていないからだ。
多種多様化する現代において、必要になるのは決められた中で考えられる力ではなく、どんな状況でも臨機応変に考えられる力だといえる。
なので、規定外のことを考える、独自の思考を訓練をすることが、その子の将来のための理解力鍛錬といえるのではないか。
要するに、現実の世界はゲームのようにルールが統一されているデジタル思考ではなく、感情や気分など、予測できない移り変わりがあるアナログ思考だということを認識させる必要がある。
ただ、最近の子供は、TVゲームの決められたシステム、ストーリーを遊んで満足してしまっている。もっと自分で考えるオリジナリティな遊びをしたほうが、単純に面白いと思うけどなぁ。