「情熱大陸」の爆問・田中裕二

本放送は観なかったけど、「情熱大陸」爆笑問題・田中裕二の全発言 - はてなでテレビの土踏まずで、内容を確認したよ。
爆問といえば、太田の奇才ぶりにばかり注目がいくけど、芸人の間では田中の評価がすこぶる良い!というのは、聞いたことがあった。
放送内容を読んでまず思ったことは、まさに平凡のお手本。爆問を知らない人が観たら、本当にただのオッサンに映ったと思う。それほどの、どこにでもいるオッサン。でも、そのどこにでもいるオッサンであることがすごい。
伊集院が田中の『ふつうさ』を褒めていたけど、まさにそのとおりだと思う。
子供のころって誰もが平凡な人間にはなりたくないと思う。サラリーマンなんか絶対に嫌だ!みたいな。
でも、年を重ねるにつれ、子供のころあれほど嫌悪感を抱いてた『平凡』が、いかに難しいことか分かってくる。
サラリーマンになって、結婚して、子供を育てる。平凡な人生とは、いかに大変なことか実感していく。
そんな中、平々凡々の『オッサン』になってる田中はすごい。どこにでもいるオッサンになるには努力だけではなれない。
むしろ、どんな努力をしていいのか想像もできない。
そこに田中の非凡さがあり、才能がある。平凡を極めた非凡というか、平凡の概念のお手本というか。
相方の太田とは、本当に対極の存在だと思う。太田が計算されつくしたボケをするのに対し、田中は天然(そのまま)のツッコミをする。
このように対極だからこと、バランスが取れている。そして世間からは、たまたま太田が非凡に見えて、田中が平凡に見えているにすぎない。
だから見方を変えれば太田が平凡で、田中が非凡になる。
つまり見る人の常識・概念によっては、これが一気に逆転する可能性があるということだ。ここに爆笑問題の凄さがあると思う。
まさに究極の平凡・非凡のコンビだといえる。見る人によってどちらが平凡・非凡かが変わること、これが爆問人気の秘密に思える。
あなたは、太田と田中。それぞれどちらが平凡・非凡に見えますか?