ガイアの夜明け『シリーズ ニッポンの食卓(1) 一日の計は朝食にあり』前半

最初のほうに出てきた27歳のリーマンの方は、忙しくて朝食抜きだという。
それで、昼食を食べるのはなんと14時ごろ。夕食は仕事終わりの8時からというから、実に間が長い。
そして夜はよく、仕事帰りに居酒屋へ行くのだという。そこで遅めの夕食。揚げものに酒と、好きなだけ飲食する様子が映し出されていた。
誰が観たって、健康には良くなさそうだ。
この夕食後、朝食抜きなので次に食事をするのは午後2時。だから約14時間は空くそうだけど、よく持つなぁ、って変に感心したよ。
その後、番組でリーマンの血糖値を計ってみると、数値は151。
平均がよく分からないので、ググッて調べてみると『空腹時血糖値80〜110mg/dl未満、食後2時間血糖値80〜140mg/dl未満が正常値』らしい。
このリーマンが計ったのは食後だったと思うけど*1、確かに151はずいぶん高い。
そりゃあ医者も糖尿病予備軍だって言うわけだ。そして、このような朝食を抜くことでの糖尿病予備軍が今、若者の間で広がっているそうだ。
だけど『朝食抜き=体に悪い』とは、簡単には言えないことだと思う。このようなリーマン一人の極端な例を見せられても、説得力がないからだ。
テレビは健康を扱うテーマの際、一方側からしか取り上げないのは問題だと思う。
確かに朝食抜きは体によくないかもしれないが、それは人それぞれであって、たとえ朝食抜きでも昼・夜でバランスの良い食事をすれば大丈夫なのではないだろうか?
今回のリーマンの件でも、朝食ありなし以前に、夜の生活を見れば、誰だって健康に悪いと分かる。
そんな人を見本にして朝食抜きの悪さを語られても、朝食抜きなこと以前に問題があるので、あまり説得力を感じなかったなぁ…。
だから朝食抜きだけど、すごい健康的で元気な農家のおじいさんが居たとして、そのおじいさんがたまたま朝食抜きの生活をしている。
その人を取り上げて、朝食抜きだとこのような弊害が出てますよ、って数値で何か見せてくれれば、まだ「朝食抜きは健康に悪い」という話にも説得力を感じる。
メディアは一方的でなく、多面的に検証して欲しいものだ。
長くなるので番組後半の感想については、また別に。

*1:うろ覚えなので、あしからず