ホームベーカリーのパンと安い食パン
僕はパンが好きなので、実によく食べる。
パンでも主に食べるのは食パンで、それはホームベーカリーによる手作りパン。
そしてパンはご飯と同じような物として食べてるので、基本的に味があまりついていないほうが良いと思っている。
「あくまで食パンはおかずに合わせて食べる物」としているので、作る食パンもごくシンプルに勤めている。
ちなみに、いつも僕が作る*1食パンの材料がこれ。
強力粉、全粒粉、砂糖、塩、ドライイースト
原材料が多い順に並べるとこうで、あとは水のみ。
そして、砂糖・塩は少なめだ。それでもパンはふっくら焼きあがり、まあそれはたんぱく質多めの強力粉を使っているからだと思う。
あと、僕はドイツパンのような硬いパンが好きなので、このパンは水を少なめにしてセットしている。*2
しかしこの材料だけでも、自分好みの、納得できる硬い食パンが焼き上がってくれるのだ。
パンはもそもそして硬いけど、美味い。出来栄えはまさに自分好みで硬いパン。硬くて、この食パンでサンドウィッチ作って食べると、パン硬くて口の中で噛み千切る時、耳の堅いところが口内に当たって少し出血した事があるほどｗ
それでも「美味い」と思えるのは硬いからであり、そして無駄な味がしないから。
こういったシンプルな手作り食パンを食べてて、時々、スーパー等で売ってる安い食パンを食べると、その柔らかさに驚かされる。
「何これ？パンっ！？」と思ってしまうほどだ。日本の食パンは柔らかい、柔らか過ぎる。
それですぐさま原材料を見ると、大体がこんな感じ。
小麦粉、糖類、ファットスプレッド、パン酵母、食塩、脱脂粉乳、乳化剤、酢酸Na、イーストフード、V.C、（原材料の一部に大豆を含む）、
食パンによっては『ファストスプレット』がマーガリンだったりする。しかし、その効果・用途は変わらない。
そもそも何故『ファットスプレッド』や『マーガリン』を入れるか？
理由として考えられるのは
・品質の安定を保つため
・ふっくらとした柔らかさをもたらすため
・油脂分による旨みを出すため
これだけ書いたが、他にもあるだろう。
しかしこれらの油脂は、今問題視されている『トランス脂肪酸』を含んでいる。
ちなみに『トランス脂肪酸』とは、
不飽和脂肪酸。トランス脂肪酸は、天然の植物油にはほとんど含まれず、水素を付加して硬化した部分硬化油を製造する過程で発生するため、それを原料とするマーガリン、ファットスプレッド、ショートニングなどに多く含まれる。一定量を摂取するとLDLコレステロール（悪玉コレステロール）を増加させ心臓疾患のリスクを高めるといわれ、2003年以降、トランス脂肪酸を含む製品の使用を規制する国が増えている。*3
諸外国では規制しているが、日本では表立ってそのような動きはない。
規制をしない日本側の言い分としては「『普通』の食生活においてトランス酸の摂取過剰によるリスクを心配する必要はない」との事。
だが日々食べるであろう、食パンに含まれているのは事実であり、それを全く規制しないのはどうなのか？と思ってしまう。
たしかに『マーガリン・ファットスプレッド』は安価な油脂であり、パンの品質安定・風味向上のためには必須なのかもしれない。
しかし体を作るための食事で、体を壊す物を取り入れるのはどうなの？とまたも思ってしまう。
もっと言えば、パンなんてシンプルに言えば小麦・塩・水・イーストのみで作れる物だ。
それなのに日本の安い食パンには余分なものが随分と入っている。『ファストスプレット』以外にも『脱脂粉乳・乳化剤・酢酸Na』等、これらもパン作りに特別必要な物ではない。
『V.C』なんて『ビタミンC』の事で、これは酸化防止剤の役割。変色や風味の劣化を防ぐためで、市販のパンが妙に長持ちする理由の一端がこれ。普通に家庭で食べるパンならば、いらないものだ。
安さ・美味しさ・食べやすさの3拍子を整えるのに添加物をつかわぜるを得ない状況であるのは良く分かる。
しかしそれで消費者の健康が損なわれも良いのだろうか？
安さばかりを求める消費者も問題で、安さばかり求めて添加物まみれの食パンを日々食べ、結果的に通院になれば、金銭的にはプラマイ0なのでは？
いや、下手したら通院費の方が高くつくかもしれない。
これはパンのみの事では決してないが、久しぶりに安い食パン食べ、その柔らかさに驚き、添加物の多さにギョッとしたので書いてみたｗ
それでも、市販の柔らかいパンが好きな人はそれでいいと思う。
ただ、小麦粉・砂糖・塩・ドライイースト・水のみで作る、シンプルな食パンも十分に美味いので、興味を持ったらぜひ作ってみてほしい。
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