『ポテチ』

原作が伊坂幸太郎の本作。WOWOWにて視聴。

感想。
短い映画だけあり、実にまとまっていて、テンポ良い映画だった。
そして物語が進むと題名である『ポテチ』の意味が分かり、その瞬間あるシーンの意味も同時に分かり「あぁ、そういうことだったのか！」とスッキリ。
まるで推理小説のように、途中の謎が明らかになり辻褄が合った瞬間と言うのは気持ちいい。爽快感にすら近いものがあると思う。

物語では、途中までは主人公の挙動がエキセントリックに観ていて思える。だが実はしっかりと意味のある行動であり、最終的には所々の伏線をしっかり回収している事がわかって少々感心。
あと観る前の漠然としたイメージと、その『ポテチ』という暢気な題名と違い、思いのほか切ない映画だと思った。
こういった映画は自身の育った環境によって、感じ方は大きく異なるだろうね。
ネタバレ抜きにして魅力を述べるとこんな感じ。
短いのでサクッと観れて、それでいて謎解けたときの爽快感や伏線回収による、ジグゾーパズルがピタッと当てはまった時のような、ゾクゾクッとするような感じがあるので、そういう感覚に飢えている人にはオススメ。
「名作だッ！」と言うのは大げさかもしれないが、確実に良作とは言える作品だと思う。

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