『「1日30分」を続けなさい!人生勝利の勉強法55』 古市幸雄

新年最初に読んだ本がコレ。

「1日30分」を続けなさい!人生勝利の勉強法55

「1日30分」を続けなさい!人生勝利の勉強法55


読んでみて印象に残ったこと。
・勉強は質より量ということ
・タイトルにもある『1日30分』勉強することついて
・本気で習得するための英語勉強法
・具体的な目標設定のあり方
・勉強と食事の関係性


・勉強は質より量ということ
これはほんと、そのままのこと。
一週間の内、5時間3日より、3時間7日の方が効率イイ!というような、
当たり前のことをただ砕いて解説し、小学生にでも分かるが如く、述べていた。
まるでドラえもんが説教を交えてのび太を諭すような、そんな分かりやすさ。
逆を言えば当たり前のことでもある。
しかし、『もし毎日が無理ならば、日を空けてトータルで一週間、同じ時間分、勉強すれば良い』等の
モチベーションに対して重点を置いた勉強法については評価できると思う。
なんだかんだ言っても、勉強に一番大事なのはモチベーションだから。


・タイトルにもある『1日30分』勉強することついて
これも、一つ目の点と重複することで、とにかく30分でも毎日勉強を続ければ、
やらない奴と比べると年間とおして雲泥の差が出る、といった主旨を伝えたもの。
まぁ当たり前のことだが、改めてじっくり述べられると、その差異がよく分かったし、
モチベーション生み出す良い原動源にはなる。
「勝ち組とは、毎日30分勉強するする20%の限られた人々だ(キリッ」みたいな感じ。


・本気で習得するための英語勉強法
これは為になる、良いこと書いてあった。と思う。英語勉強法についての本って、あまり読んだ事ないから比べようがないからだけど。
そもそも、英語勉強法のみについての本ってよくあるけど、それ読むくらいなら英語の単語帳でも読んどけって思ってたから。
英語の勉強、特に英会話の勉強が捗らないのは、妙に小難しい表現を使っているからで、
ネイティブはもっと簡単で、シンプルな表現をする、だそうだ。
確かに日本でも、活字にして漢字表現にしなければ分かり難いような会話は、日常そこまでしない。
つまり、英会話を習得したい勉強において、その勉強するゾーンがズレている、ということだ。
もっとシンプルに、もっと日常使う簡単な表現を憶えた方が捗る、というわけ。
だから著者は、日常よく使うフレーズ・パターンは暗記すべきと唱えていたが、同意に思えた。
暗記すれば、実際にそのフレーズ聞いてもスッと理解できるが、単に文法・単語暗記法だと、
1.頭の中で英語から日本語へ
2.日本語にしたのを読み取る
3.そこから返答を考えるため、今度は日本語を英語へと組み立てる必要がある
こういったプロセスが必要になり、会話になると、とてもじゃないが追い付かない。
だから、フレーズ暗記しておけばすぐ意味が分かり、スムーズに返答できる。
IQ高い人なら、それにあわせてジョークなんか用意しといて、捗るはずだ。ただここで最も重要なのは、テンパらずに済む、という事。
あとは『英文の、難しい記事をゆっくり読む』のでなく、『英文の、簡単な記事を早く読む』勉強法の方が効率的であるとか、
とにかく英語上達のための条件は、質でなく量だ!とスパルタ染みた事を言っていた。まあ、そりゃそうだが。


・具体的な目標設定のあり方
15年スパンでの目標をまず立て、その上で細分化した一年ごと、さらに各一年の月ごとの計画、目標を練るのをおすすめしていた。
目標は細分化し、日付を決めることで、実現するまでのスピードが早まるそうだ。
モチベーション=目標の達成度だから、だろうけど。


・勉強と食事の関係性
これは著者の専門外のようで、あまり詳しくは述べていなかった。
けれど、自分的的には興味ある分野なので、取り上げた。

要約すると、
・食べ過ぎない
・食後すぐ勉強しない
・野菜とご飯を中心に食事する
一つ目と二つ目は「食べると、胃に血液がいき…」うんぬんの有名な説によつもの。
しかしこの説はあくまで一説的なもので、今では少々信憑性に欠ける物と思っていたが、
世間ではこの説が、まだ常識として考えられているのだろうか…。
けれど食べ過ぎると何事に対しても捗らないのは絶対的な事実なので、間違いではないだろうけど。
三つ目は胃に負担をかけないことが重要だと説いているため。
消化によるエネルギー消費が無駄で「モッタイナイ!」と唱えているからで、
その労力を勉強に使えとのこと。


読み終えて。
著者は新聞社に勤めていたころ、ある海外の人物にインタビューするときに驚いたという。
その理由は、インタビュー直前までその人物が仕事をしていたことはもちろん、
インタビューのセッティングにかかる数十秒においても、ただジッと待つのでなく、中断した仕事を再開したのだという。
その数十秒すら無駄にしない姿勢に、著者はえらく衝撃を受けたそうだ。
だから、最終的に一番重要なのは、いかに勉強に時間を掛けるか、ということで、
他の魅力的な誘惑をいかに断ち切れるかが、上手い勉強が出来るかどうかの分岐点だ。


言い方悪いが、要はいかに『勉強バカ』になれるかだ。
勉強するのにバカになれって、妙に矛盾した言葉かもしれないけどw