『ROAD TO NINJA -NARUTO THE MOVIE-』は大感動作!

ROAD TO NINJA -NARUTO THE MOVIE-』を観てきた。



すげぇ面白いッ!!


少し前に同じアニメ映画として『おおかみこどもの雪と花』を観て来ていたので、どうしてもそれと比べてしまう。
結論としてはぶっちゃけ、というか普通に『おおかみこどもの雪と花』よりナルト映画が断然面白かった!
そしてこの二つの映画を比べたのは単に同じアニメ映画、と言う事だけでなく、映画のテーマが『家族』と同じため。
しかし、面白さ、感動さのどちらも『ROAD TO NINJA -NARUTO THE MOVIE-』の方が断然上ッ!


これは卑怯だよ…と言いたくなるほどに、お涙頂戴の演出は満載。まさに「感動作」のテンプレのような作品。
でもこれはもう、しょうがないと思う。
このナルト映画は、本編のマンガ原作あっての映画で、ナルトファン向けに作られてあるだけあり、原作をある程度知っていないとぜんぜん楽しめないし、感動も出来ない。
しかし原作ファンか原作をある程度読んだことがあれば、ストーリーをしっかりと理解でき、ナルトに感情移入できる。するともう、むちゃくちゃ感動する。人目を気にせず観れば「たまねぎ切ってたんだよ…」ていう言い訳が通用しないほど、ボロボロ涙がこぼれると思う。


けどそれはあくまで原作を知っての上のでのこと。
つまり、原作による長い話を知っていて、どれほど主人公の「ナルト」に感情移入できている状態で観るか?によって、評価も感動指数も大きく異なる映画だ。
それだけ積み重ねられた物語があるからこそ、すごい感動できるわけで、その原作の厚み分の感動があるわけ。
逆に『おおかみこどもの雪と花』にはそういった下積みのようなものがなく、117分という限られた時間内でメイン登場人物の出生・性格・生活など描かなくてはならない。そこでやっと感情移入させて、その後の展開で感動させる。
さすがに下積み原作あるナルトとは、そういった模写を描ける時間と言うのはほぼ皆無と言っていいくらいで、その程度の時間では感情移入できるレベルなど高が知れてる。
そこにやれ「感動しなさい」的な演出を組み込まれても、それは実に薄っぺらい感動で、よく世界丸見えなんかで見せる「世界傑作CM」の感動CMとさして変わらない。
今回のナルト映画の強さはまさにここであり、今までの原作の流れをフルに利用しての、狙った感動作。
ナルトって今はもう、50巻以上も出てるんだぜ。それ使って感動作を作って、感動しない方がおかしい。
もしそれで感動しない作品なら、それはもう一概に映画のシナリオが糞って言う話で、今回の映画はマンガ原作者の岸本先生が映画原作を手掛けているだけあって、ブレてなく外れてない。
だからこれはもう卑怯な作品で「ちくしょう…」て観ながら泣く客が大多数(だと思う)。


内容について抽象的杉wwて言われそうなので、ざっくり内容に触れると、
・主要キャラの原作との性格の差異が面白いw(特にヒナタw*1 )
・アクションシーンの迫力は普通に良い。
・核心のストーリーには?な点が数点(しっかり観てないと分からん)。
・サスケww


個人には分かり難いストーリー、というか悪役について終盤に?な点がいくつかあり、
その「分かり難さ」が、「分かり易い」感動演出と比べると随分とした高低差を感じ、その緩急が半端ない。
ぶわっとシンプルに泣かせようとした次のシーンには、敵がボソボソ言って核心のストーリーを進める。
その理解度の温暖差は凄く、それはもう地盤沈下で地下に落ちてた人が急に地上炎天下の陽の下に出されたが如く、眩しくて訳わかんなくなる。
分かり難いな…例えしっっぱい〜♪
とにかく、その緩急をもう少し緩めても良いんじゃね?とは思った。


あとこの映画、『アベンチャーズ』とは全然違うベクトルだけど、シンプルさにかけては同類の映画では?と思えたよ(アベンチャーズ観てないけどw)。


とにかく、これはもう「小中の道徳の授業で流すべき!」と言えるほど、俗に言う道徳心に溢れた作品であり、二つの意味で「りょうしん」について考えさせられる。



作画が不安定だったり(所々に少しヒドイなwって思ったww)、ストーリーが分かり難かったりするが、それでもナルトファンならば感動は絶対なので、ナルトファンかナルトの原作読んでるよ〜って言う人には、絶対的にオススメ映画!
劇場で泣くの恥ずかしいなら、たまねぎか目薬でも持ってけw そして、帰りにはラーメン喰いたくなるだろうなww
トッピングはもちろん…。

*1:一部の人にはヒナタが主役の映画