現代人は本当に腹が減っているのか?

たまにする外食のたびに思うけど、外食ってホントに味が濃い。
実際、外食の味付け工程を見たことあるから分かるけど、これでもかってぐらいに調味料入れるからね。もちろん化学調味料もたっぷり。
家で自炊する時は基本的に薄味にしているので、外食で化学調味料が多いと変な苦味を色濃く感じる…。
そこで思ったんだけど、現代人は本気で腹が減ってないから、濃い味じゃないと満足できないんじゃないかな?
「空腹は最高の調味料」という言葉があるように、空腹だと素材本来の味だけでも十分美味く感じるからね。
むしろ真剣に腹が減っていると、濃い味付けが邪魔臭く感じるもんだ。そもそもこの飽食の時代、リアルな空腹を体験すること事態、希少なのか。
だから現代人の食事というものは、体が栄養を欲しているというより、単に血糖値が下がっただけのエセ空腹によるものが多いんじゃないかな?
なので栄養よりも味を求める。味だけを求めるから、味が濃くなる。そして自然と濃い味じゃないと満足できなくなる。
こうして濃い味の需要が高まり、企業側はより濃い味の提供を。結果、外食の競争に勝つため、企業はどんどん濃い味へ…。まさに負のスパイラル。
断ち切るには、しっかり腹を減らすか、薄味に慣れることが手短かな。それか、外食を控えること。


生野菜なんかでも、鮮度が良ければそのまま喰ったって美味い。だから、ドレッシングをドバドバと掛け過ぎるのは信じられなかったりする。
それだとドレッシングの味しかないだろ、ってツッコミたくもなる。
ドレッシングって言うのはあくまで脇役であって、サラダは野菜自体の味を楽しむものだと思うからだ。
なのでドレッシングは最小限に留めて、野菜・ドレッシングの味を半々で楽しむするようにするべきだと思う。
あと、大根なんかは薄味で煮ると、部分によっては独特の苦味が出たりするけど、案外それが美味かったりする。
そういった苦味を、外食とかでは無理に化学調味料で打ち消してると思う。素材本来の味だけでも、十分美味いと思うけどなぁ。


現代のニッポンは、「欧米のように肉食主流になりつつあるのが問題だ」とか言うけど、
本当は「欧米のように空腹を感じないまま、食事するようになりつつある」ことが問題だと思う。こっちの方が深刻だ。