セールで大安売りしたパンの行方

近所のスーパーで、ザキヤマパンの菓子パンを日にち限定で大安売りしてた。
カレーパンやあんぱん、クリームパンが1つ58円。見切りでなく、定価でだ。安い。
けど、安く売れるのには当然理由があるわけで。その理由を察するのは容易だった。大量に売れ残ったパンの群れを見れば。
おいおい、いくらなんでも入荷し過ぎじゃないのか?って端から見ても思うほど。ジェンガみたく積み上げたら、瞬く間に崩れるね。
しかも、それらパンの賞味期限は明後日。捌き切れるのか?と部外者ながら、要らぬ心配をしてしまうほどだ。


そんな明後日の日、それら在庫がどうなったか気になり、ふらっとその店舗へと寄ってみた。
すると予想どおりパンはまだ随分と残ってる。しかも賞味期限は今日に迫る。どうする気だ?
そんな心配しつつも、気になるのは値段。置かれている場所は既に見切りコーナーだ。


すぐさまその見切りの棚に近づくと、値段を確認。
元値を58円にしていたんだから、どんだけ安くしてるんだろうと思ってみてみると…1つ60円。


えっ?


一瞬、固まってしまった。


そりゃそうだ。見切りパンの筈なのに、見切り以前より値が上がってるんだから。何とも不思議な光景を見た。
そして気付いた。このスーパーは定価140円以下の見切りパンは、60円に均一して売っている、ということを。


つまりは大安売りしたパンも、通常の見切りパン扱い。
それで1つ60円なのだ。見切りでまさかの値上げww
賞味期限は間近で、そのくせ従来の値段より高いなんてたまったもんじゃない。
これを買う奴が、俗に言う「情弱」というやつか?


大量にある見切りパンから、58円だったあんぱん・クリームパンをカゴに入れ、
60円のそれらを買おうとするおばあちゃんを見ると、なんとも言えない切ない気分になる…。